たじlog

音楽とか映画とか本の話。

2014年読んだ面白かった小説 Best10

2014年まとめシリーズ小説編。
2014年に読んだ面白いと思った小説をランキング形式で紹介。

10. 桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

映画を先に観たので、拍子抜けした感はあったけど、誰しもが経験する高校という閉じた世界である、なんともいえない既視感がすごい。原作もいいけど、映画も素晴らしかった。

9. 屍者の帝国/伊藤計劃円城塔

19世紀を舞台にしたスチームパンク。表現は少し難解だけど、ストーリーは極太で読み応えがある。
ラストシーンの衝撃たるや。

8. 慟哭/貫井徳郎

慟哭 (創元推理文庫)

慟哭 (創元推理文庫)

これも読み始めると止まらないミステリー小説。

7. 殺戮に至る病/我孫子武丸

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

1996年に書かれた言わずと知れた名作。ラストシーンに鳥肌が立つ。

6. 夏への扉/ロバート・A. ハインライン

夏への扉

夏への扉

1956年に書かれたSF小説
簡易な言葉で書かれていて読みやすい。

5. 虐殺器官/伊藤計劃

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

伊藤計劃のデビュー作品であり、長編SF小説
2015年に劇場アニメ化が決定している傑作。

4. 今夜すべてのバーで/中島らも

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

アルコール依存症の話。
自身の経験からなのか、描写が非常にリアルで、教訓がつまってるなと。
アル中の人は一度読んだほうがいい。

3. イニシエーション・ラブ/乾くるみ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

くりぃむしちゅーの有田が絶賛して人気に火がついたよう。
何も考えずに読み進めていくと楽しいと思う。

2. さらば雑司が谷/樋口毅宏

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

雑司ヶ谷R.I.P. (新潮文庫)

雑司ヶ谷R.I.P. (新潮文庫)

ハードボイルド小説。雑司が谷が舞台なんだけど、陰の黒幕が存在して、街を支配しているだ、なんて笑える要素がたくさんあって面白い。雑司が谷の商店街の人々が、人類史上最高の音楽家は小沢健二だって議論するシーンには声を出して笑ってしまった。そんな飛び道具を繰り出してきたりで、最高に楽しいエンタメ。
続編の「雑司が谷R.I.P.」と合わせておすすめ。

1. ハーモニー/伊藤計劃

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

伊藤計劃の長編SF小説。医療によって完全に支配されている世界。現実世界でもヘルスケアの分野でIT投資が進んできているし、自身の健康管理をコンピュータで制御するなんて未来はそう遠くはないと思う。
攻殻機動隊もそうだけど、こういう近未来の設定というか世界観はワクワクする。最高。